前回の施工事例に続き、道東の現場より蛸類産卵礁ブロック制作工事の様子をお届けします。
⚙️ 型枠組立から鉄筋結束まで
まずは、ブロックの骨格となる型枠の組立工程。
オレンジ色の中子(なかご)を固定し、鉄筋をバランスよく結束していくことで、後のコンクリート打設に備えます。
この段階でのズレや緩みは、完成後の強度や精度に影響を及ぼすため、ミリ単位での確認が欠かせません。
現場では若手とベテランが声を掛け合い、互いに手元を確認しながら進行。
「安全・確実・丁寧」の三拍子を徹底し、現場全体が一体となって作業を行いました。💪

🏗 コンクリート打設工程
続いては、いよいよブロック本体を形成するためのコンクリート打設作業です。
重機からホースを通して流し込まれる生コンを、複数名でバイブレーターを使用しながら空気を抜き、隅々まで均一に行き渡らせていきます。
一見単純な工程に見えますが、温度・湿度・流動性などの条件を見極めながら進めるため、職人の経験が問われる重要な場面です。
天候にも恵まれ、コンクリートが固まるまでの間も、表面の均し作業を細やかに行い、美しい仕上がりを追求しました。
👷♂️ 熟練の技と若手の成長
現場では、ベテランの職人が若手に工具の使い方や作業のコツを伝える姿も。
厳しい現場環境の中にも笑顔があり、互いに支え合うチームワークが印象的でした。
どんな小さな作業でも「人が見えない部分こそ丁寧に」が合言葉。✨
夕方には日が傾き始める中、最後の仕上げ工程。
鏝(こて)を使って表面を滑らかに整える職人たちの真剣な眼差しが、完成への想いを物語っています。

🌊 完成したブロックが並ぶ光景
数日後、型枠を外すと姿を現したのは、見事な六角形のコンクリートブロック。
側面にはオレンジ色の開口部があり、潮の流れや海中生物の生息環境を考慮した設計です。
整然と並ぶ完成品の姿には、現場全員の努力と誇りが込められています。
これらのブロックは今後、海中へと設置され、蛸類の産卵場所として長期的に海の命を育む礎となります。🐙

一つのブロックが完成するまでには、数多くの工程と人の手が関わっています。
図面上では単なる形に見えるものも、実際には気温・湿度・硬化スピードなど自然条件とのせめぎ合い。
その中で「精度」と「安全」を両立することこそ、私たち施工チームの使命です。
作業の合間に交わされる笑顔や声かけには、現場を支える人の温かさがあり、
“ものづくり”の原点を改めて感じる時間となりました。🌱



🌅 終わりに
今回の工事期間は約1か月間。
この期間で、現場一丸となって155基のブロックを制作しました。
日々の天候や気温変化にも注意を払いながら、一基一基を確実に、丁寧に積み上げていく姿勢が求められた現場です。
今回の工事を通じ、改めて「海を守るものづくり」の大切さを実感しました。
見えないところで支え続ける確かな技術が、やがて地域の漁業を守り、人々の暮らしを静かに支えていく力となります。
社員一同、安全を最優先に、これからも高品質な施工を積み重ねてまいります。